どうも、あらいです。
先月になりますが、オペラシティにファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテのコンサートを聴きに行ってきました。
ヴァイオリニストのビオンディがソロイスト兼音楽監督のイタリアバロック中心の室内合奏団です。
客席が半分くらいしか埋まってなくてもったいなかったなー。そもそもオペラシティのコンサートホールって大きいし。
今回はオールヴィヴァルディプログラム。
前半はメゾ・ソプラノ歌手のヴィヴィカ・ジュノーって人と一緒に宗教音楽「スタバート・マーテル」やオペラなどの曲中心に。ヴィヴァルディのオペラを演奏するなんて珍しい。。
歌に楽器と同じアルペジオ部分が全編にある難易度の高い曲でしたが、声も楽器なんだとあらためて思わせてくれる素晴らしいパフォーマンスε=ε=(ノ≧∇≦)ノ
後半はご存知四季。
しかし何なんだこれは!斬新すぎる!
一番驚いたのが冬の冒頭。
楽譜には「冷たい雪にガタガタと震え」とソネットという短い詩が記載してあり、ppぐらいで演奏するのが一般的ですがffで最初の1音を伸ばし気味に弾くという斬新さ(゜o゜;)
気持ちよくウトウトしていて完全に油断してました(;¬_¬)何が起こったのかと本当にビックリ。
他にも楽譜には指示のないレガートを頻繁にとり入れ、同じフレーズをレガートとノンレガートで上手く対比させたりと色々やってましたが違和感はないんですよね〜。
それは一糸乱れぬアンサンブルと音程の精密さによるものかもしれません。演奏者みんなが目的と効果を理解してやってるから揃うんだろうな。
細部にわたってアーティキュレーションが統一されていて、変わったことやっているのにスッキリした演奏でした。
計算されぬいた新解釈に脱帽。勉強になりました。
[筆者:荒井聡美]