2018年9月22日土曜日

CD制作日記 その1

柄にも無く、ソロのCDを制作する事になったのは某社長の『小林くん、何とまだCD作ってないんだって(笑)作らなきゃダメでしょ!』と言うパワハラ(ん?)が始まりでした。勿論、今流行りのソレではなく、その一言で私のおも〜い腰を持ち上げ、素晴らしいチャンスを与えてくださった次第です。

居並ぶ世界の巨匠、名手さん達を身近に感じる立場ではありますが、それ故にその人達と同じ事を自分がするとは思っていなかったので、CD制作は私のビジョンにはありませんでした。ただ、『信頼する方から言っていただいた事はすなおに信じて頑張る!』と言う教訓を学んだ私としては『お受けするしかない…か(自信なんてカケラもないけど)』と言う訳でプロジェクトはスタートしました。

このプロジェクトをスタートするに際して私が心に決めた事。
1.私がギターを通じて出会い、大きな影響を受けた音楽、人物に感謝を込めたものにする
2.全ては信頼する方々のアドバイスを受け、助けて頂く←結局は頼らざるを得ない(笑)
の、2点です。

選曲も、録音も、ジャケット制作、コンサート企画などなど全てこの方針で行く事にしました。

そして、この写真。




紆余曲折(主に自分の練習時間の確保です)を経て、レコーディングは琵琶湖の辺り、滋賀県彦根市の「ひこね市文化プラザ・エコーホール」にて5月8日9日の二日間で行う事になりました。

エンジニアは現代ギター社でもお世話になった京都、ウッドノートスタジオの笹井慎二さん。

尊敬するギタリストのお一人、故・稲垣稔さんの作品も手がけた素晴らしいプロフェッショナルです。

新幹線に今回の相棒、いや伴侶を伴いひとり旅の始まりとなりました。

この二日間は本当にハードで、だからこそ素晴らしい体験となりました…

続く


[筆者:小林徹]