2018年10月9日火曜日

CD制作日記 その5

さて、最初の作業である録音チェック。

人にもよるのでしょうが、不慣れな私としてはなるべく心配のない曲から録っていく事にして指慣らしも兼ねて『愛のロマンス』から…
各曲に纏わるエピソードは別枠でまた書きたいと思いますが、この曲はクラシックギターの独奏を世界的に広めた貢献度で言えばナンバーワンでしょう。

何人の演奏者を何回聴いたかわからない、もちろん自分自身の演奏も含めてですが、その曲をプロフェッショナルが録音したもので聴くのはほぼ初体験。

感想は『あれ?CDみたい??(笑)』

今まで、散々とCDの録音状態に悪態をついていた身←ゴメンなさい!としては複雑な気分。

やっぱり、プロフェッショナルのセッティングって凄いのです。各音域とか、ホールの響きのバランスとか遠近感とか、様々な要素を盛り込んでいるのですね。ですから良い意味で『自然』ホントに安心しました。
ちょっとだけですが『何だかんだ行けそうな気がする(笑)』

と、言っても笹井さんの耳はそんなものではないので今回のロマニロスの特性も加味してセッティングの微調整を行ないます。

これを何度か繰り返して最終のセッティングを決めました。この後は昼食休みの1時まで出来る限り沢山の曲を録り、休憩となりました。

さて、ここまで来て名物を食べない手は無いのでお昼は私のリクエストで近江ちゃんぽん!
見た目はタンメンだと思うのですが、少し甘めのツユでクセになる旨さ!
一気にリフレッシュ出来ました^_^
美味しいものは最強ですね(笑)



午後は体力のある内に魔笛など大き目の曲から録って、スケージュールに余裕を持てるようにします。
今回は⑥をドロップDにする曲達が鍵を握っているのでこれはチューニングの安定度を考慮して纏めて録ることにしました。
途中、こまめに短い休憩を取りながら初日は8時半過ぎまで、計10時間。気が張っていたせいかそれ程の疲れは感じません。爪は何とか保っていますが少々危ない感じ、しかし、集中して座っていたせいで思わぬところに落とし穴がありました…2日目の最後にわかりましたが殆ど怪我。

1日目の夕食は遅くなったのでファミレスで笹井さんと済ませ、ホテルに帰ってお風呂に入ってバタンキュー…。

何とか無事に1日目は終わりました。

続く

[筆者:小林 徹]